学習方法

小学校で英語を習っていたのに、中学校で苦手になる理由

田代学

保護者からよくいただく質問 その5

 砺波市・高岡市の中学生の生徒ならびに保護者の皆さまへ

 ここ数年多くの保護者の方から表記の疑問を投げかけられています。
 答えは『書くこと』と『文法学習』が欠けているからです。音読やリスニングもとても大事なことです。しかしながら、それらだけでは『英語に触れているだけ』『英語ができると勘違い』してしまう可能性があります。英語は楽しくて簡単なんだ!という間違ったメッセージを送り続けている危険性を感じています。

 一昔前に『CDで英語を流すだけで、英会話ができる』をキャッチフレーズにした教材がありました。一時は一世風靡しましたが、次第に利用者が減ってしまいました。理由は簡潔です。例えば、日本語の『サザエさん』や『ニュース』の音声だけを日本語を話せない外国人に聴かせるだけで、日本語の会話が出来るでしょうか?出来るわけがありません。
 
 このことは、極端な例ですが、現状の小学校での英語教育はそれに近いものであると個人的に感じています。それに対して、小学校の内に先に述べた『書くこと』と『文法』を早くて小5・遅くても小6から始める必要性を感じています。文法!?と驚かれる保護者もいらっしゃると思いますが、中1の4月の英語の授業は『小6』の振り返りをほとんど行いません。いきなり『書くこと』と『文法』の指導が始まります。例えるならば、この前まで楽しく少年野球をやっていた子が、高校生の投手のボールを打ち返せ!というに等しいものです。(極稀に打ち返す子もいますが、、、)

 そのためにも、早めに英語の学習の『大変さ』を先に伝えるべきだと考えます。言うまでもなく、言語は本来、試験や資格を得るために生まれたものではありません。しかしながら、受験という『関所』を通るためには『受験に対応した英語』に取り組むことから逃れられません。もちろん、楽しい英語からスムーズに英語に自信とやりがいを持ち始める生徒も一定数いることは事実です。しかしながら、一定数はあくまでも一定数です。再三お伝えしていますが、以前は数学がキーとなる教科でしたが、今や英語というもう一つのキーが加わりました。これは見方によれば、多くの生徒が英語でつまずくことは『チャンス』とも受け止められます。

 最後に、例えば100m競争で、スタートラインでじっと号砲を待っている生徒と、スタートライン後方からスピードを出して走って来る生徒が同じスタートラインから同時にスタートする競争においては、結果は明らかです。
 この文章を通して、今一度、ご家族で英語に対しての認識を深めていただければ幸いです。

補足・・・小学生に英文法の指導と言われて、驚かれた保護者もいらっしゃると思います。難解な文法用語は必要ありません。ただ1点、『英語と日本語の違い(主語と述語の位置)の認識』だけでも以後の展開が変わってきます。

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